2020年10月24日(土) - 2021年01月11日(月)
非業の死を遂げた、世間に評価されなかった…など様々な「悲運」に見舞われた画家たちにスポットを当てた展覧会です。福田美術館と共同開催いたします。
文華館では主に、当時その実力は高評価されていたにもかかわらず、現在世間であまり名前が知られることのない画家たちをピックアップ。知られざる名作をご紹介いたします。
※11/15(日)・11/21(土)は臨時休館
ゴッホやモディリアーニのように、悲運の⼈⽣を創作の糧に変え素晴らしい作品を⽣み出した画家が、⽇本にも沢⼭います。⼈々から多くの注⽂を受ける⼈気画家が、実は病に苦しみ、家族を失い、⻭を⾷いしばって絵筆をとり続けていたという例は枚挙にいとまがありません。そのような画家たちの⾝に起きた「悲運」に焦点を当て作品に秘められたドラマに迫ります。
本展は初の試みとして、同じ嵯峨嵐⼭に位置する「福⽥美術館」「嵯峨嵐⼭⽂華館」の⼆館共同で開催いたします。
第⼀会場/福⽥美術館「逆境にも負けず」
第⼀会場となる福⽥美術館では、⻑沢芦雪、渡辺崋⼭、⽊島櫻⾕や速⽔御⾈など、名だたる画家の作品を展⽰。彼らは家族を亡くした悲しみや、病気や怪我の苦しみなど、悲しい経験に屈することなく絵筆をとり続けました。また、家族との別れの場⾯を描いた「⽂姫帰漢」や、⼤⽕事から逃げ惑う⼈々を描いた「久松町の⼤⽕図」など、悲劇的な場⾯を題材にした作品も取り上げます。
第⼆会場/嵯峨嵐⼭⽂華館「忘却にも負けず」
伊藤若冲が牽引する形で続いている⽇本画ブームですが、多くの才能のある画家が時の流れに埋没しているのが実情です。
第2会場の嵯峨嵐⼭⽂華館では、第⼀会場同様⼈⽣の悲劇に⾒舞われた岸⽥劉⽣ら近代画家の作品に加え、かつては⾼く評価されていたにも関わらず、現在⼀般的にはあまり知られていないという悲運に⾒舞われた画家たちにフォーカス。岸駒(1749もしくは1756−1839)や、五姓⽥芳柳(1827−1892)、⼭元春挙(1872−1933)など、個性溢れる画家の秀作をご紹介します。
あなただけの知られざる「推し画家」を⾒つけてみませんか。
会期日時 | 2020.10.24〜 2021.1.11 ●前期:2020.10.24〜11.30 ●後期:12.2〜2021.1.11 |
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休館日 | 火曜日 但し11.3(祝)は開館し、11.4(水)は休館 11/15(日)・11/21(土)は貸切利用のため臨時休館 12/29〜1/1は年末年始のため休館 |
作品点数 | 〈福田美術館〉作品総数:86点 通期:作品数24点/前期:作品数32点/後期:作品数30点 〈嵯峨嵐山文華館館〉作品総数:約50点 通期:9点/前期:23点/後期:17点 |
初公開作品 | 福田美術館:約30点/嵯峨嵐山文華館:約20点 |
関連資料 | 悲運の画家たち_A4チラシ(福田美術館共通) 悲運の画家たち_嵯峨嵐山文華館 作品リスト |
源琦/岸駒/呉春/長沢芦雪/山口素絢/長沢芦洲/矢野夜潮/山本梅逸/山本竹雲/江馬細香/2世五姓田芳柳/神坂雪佳
丸山晩霞/真野紀太郎/山元春挙/菊池素空/白瀧幾之助/木村武山/西村五雲/川村曼舟/柴田晩葉/山内信一/岸田劉生
岸田劉生「村娘之図」
山内信一「春光」
山元春挙「成道出山之図」
木村武山「天女散華」
五姓田芳柳「汐干狩図」
山口素絢「やとり木」
岸駒「福禄寿図」